※1枚目の写真は、撮影時にフィルムが歪んでしまったようです。


100年前のカメラに、100年後のフィルムを通すロマン

1918年製造の蛇腹カメラ。WW1終結や米騒動の時代に生まれました。
本来はA118ロールフィルムを使いますが、現在は入手困難。
フォーマットの大きさは4×5判を一回り小さくした程度。

そこで120フィルムを装填し、6×11判で撮影します。赤窓には6×6判用の数字が見えるため、2枚おきに巻き上げて6枚の撮影が可能でした。

レンズは130mm F7.7で、フォーマットを考慮すると少し広めの標準画角が使いやすい印象。
絞りはUS表記なので、自作の簡易Sunny-16表を頼りに露出を合わせます。

写りは、大きなフォーマットならではの余裕があって、しっかりとした写真が撮れるのは驚きです。
見た目は小道具のようでも、撮れた写真を見せたら友達や家族を驚かせそうです。

100年前のカメラに、当時から100年後のフィルムを通す――そこにロマンが詰まっています。


Kodak Autographic No.3 Model-H (1918' / A118)

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